コーラを飲みたいと思うが、弟も妹も外出していた。
しばらく悩んだ後、住んでいるマンションから歩いて十数メートル離れた場所にある自動販売機に自分で買いに行くことにした。
シャワーを浴びるかどうかしばらく悩むが、浴びることにした。
髪が乾くのを待ちながらコーラを何本買うか考える。
お釣りがもっとも少なくなる4本にしようと決め、服を着る。
4本も買うのなら手で持つのは大変だ、と思い、何か入れる袋はないだろうか、と部屋の中を探してみるが、ない。
リビングにスーパーの袋が落ちていたのでそれをポケットに突っ込む。
部屋に戻ってから心を落ち着かせて、いざ外出しようと玄関に行ってみるが、サンダルがない。
靴箱を開けて探してみるが見つからなかった。
とりあえず部屋に戻り諦めるかどうか迷うが、靴下を穿くことに決め、穿く。
心を落ち着かせてから玄関まで行き、靴を履こうとすると、踏切の音が聞こえてきたので、部屋に逃げ戻る。
人が駅の周りからいなくなるよう、三分ほど待ってから、また玄関に行き、靴を履き外に出る。
自動販売機に行くまでに一台の自転車と、二台の自動車とすれ違う。
自動販売機に着き、千円札を入れるが、なぜか出てきて焦る。
三回目でやっと入り、コーラを買おうとするが、緊張の余り間違えてサイダーを買ってしまう。
続けて買おうとするが、なぜかお釣りがもうすでに出ていたので、それを取り出し、その中から百円玉一枚と十円玉二枚を選び出し、自動販売機に入れてコーラを買う。
もっと買おうかと思ったが、道の向こうから歩いてくる母子が見えたので、自動販売機からサイダーとコーラを取り出し、早足で家に帰った。