携帯電話を紛失した際、通常の機種変更と比べ、手数料はどの程度違うか、について妹と言い争った。
中略。
木刀をつっかえ棒として使うが、戸を外される。
必死で戸を開けられないよう頑張るが、負ける。
オイルヒーターを吹っ飛ばされる。本棚に向かって倒れる。
本に危険を感じたので、何かする。何をしたかは覚えていない。
髪をひっぱられる。眼鏡が壊れる。
何かしたが何をしたか覚えていない。
部屋に避難する。
命の危険を感じたのでバリケードを築く。
予備の眼鏡をかける。
壊れた眼鏡を修復しようとする。
手が震えて作業がままならない。
サイレンが聞こえる。もしかしてうちか、いやそんなことはないだろう、多分、と思う。
外から誰かの声が聞こえる。
声が聞こえ始めてから十数分ほど経過すると、誰かから開けるよう言われる。
「すみません、今から片付けるので」と言う。
バリケードを崩す。
部屋に警察官が一人入ってくる。
廊下で「おれもう帰ってええんか」と制服を着た人間が言っているのが聞こえる。
鑑識の人間だろうか、と思う。
警察官に何かを聞かれたが、よく覚えていない。
殺されると思ったのでバリケードを作った、とかそういう感じのことを言ったような気がする。
警察官が部屋を出て行く。
戸を閉めて出て行かなかったので自分で閉める。
眼鏡の修復にとりかかるが、手の震えがまだ止まらない。
しばらくすると、警察から電話を受けたのだろうか、親が帰ってくる。
しきりに、すみません、だとか、お手数をおかけして、だとか言っているのが聞こえてくる。
もう一度部屋に同じ警察官が入ってくる。
妹は実の妹か、今年から大学に行くのか、そこまで妹のことを嫌いじゃないだろう、妹を犯罪者にしないように、とか話しかけられる。
やや引きつり気味な四半笑いみたいな感じで応対する。
警察官が部屋を出て行く。
やはり戸を閉めて出て行かない。
別の警察官が閉めようと試みたが、それは部屋の出入り口の戸ではなくクローゼットの戸だった。